筆者の知人K子は40代後半の主婦です。数年前、軽度の認知症の義父を施設に入居させて実家を売却。その後、K子夫婦が暮らすマンションで義母との同居を始めました。家を売ったお金は、義母の生活費や将来義母が施設に入る時の費用に充てる予定だったのですが……。その後何があったのかK子から話を聞きました。
やはり老後の資金を勝手に使っていた!
しばらくすると、K子は義母が毎日のようにオシャレをしてお出かけしていることに気づきました。
週に一回義母の部屋へ掃除に入るのですが、最近は毎週のように洋服やバッグが増えています。
K子は『もしかして買い物依存症?』と心配になり、すぐに夫に相談。
すると夫も「老後の資金を使ってるんじゃないか?」と勘づき、義母に通帳を見せるようにお願いしました。
義母は最初こそ「あなたたちには関係ないでしょ!」と喧嘩腰だったのですが、最終的に夫が「やましいことがないなら見せられるだろ」と強引に通帳を奪い取りました。
すると、やはり貯めていたお金の3分の1程度しか残っていませんでした。
義母の幼稚な言い訳に、嫁は離婚を決意
通帳の残高を見て、義母を叱りつけようとする夫を制したK子。
そして「なんでこんなに減るまで使ったんですか? 老後はどうするおつもりですか?」と冷静にたずねました。
すると義母は「同居が始まって、あなたたちも働いてるし……。お金の心配はないだろうと思って使っちゃった」と言い訳を始めたのです。
義母の言葉を聞いたK子は、義母と別居することも考えましたが、別々に暮らしたからと言って義母が変わるとは思えません。『こんな義母と一緒に暮らしてたら、一生お金を無心される』と恐怖を感じ、離婚を決意。
今は、離婚に向けて弁護士に相談しています。
家族間の金銭感覚の違いは、その後の家庭内の不和となり関係が壊れてしまうきっかけにもなります。
お金の管理は一人に任せず共同で管理したり、定期的に見直したりするなど日ごろからの対策が大切ですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子