筆者の知人K子は40代後半の主婦です。数年前、軽度の認知症の義父を施設に入居させて実家を売却。その後、K子夫婦が暮らすマンションで義母との同居を始めました。家を売ったお金は、義母の生活費や将来義母が施設に入る時の費用に充てる予定だったのですが……。その後何があったのかK子から話を聞きました。
「同居は成功?」と安心していた嫁
70代後半の義母は、同居が始まっても家事を全く手伝わず、日中は自分の部屋でテレビを見ているか、時々お友だちとお出かけして過ごしていました。
それでも料理や家事への口出しもなくK子は「大人しいお義母さんだし、嫁いびりもないから同居は成功かな?」と思っていました。
突然「月5,000円のお小遣い」を要求する義母
同居から3ヶ月ほどたったころ、義母から「お小遣いいただける?」と声をかけられたK子。
キョトンとした顔で「えっ? なぜですか?」とたずねると、義母は「私が日中、家にいるからあなたが安心して働けるんでしょ。だから感謝の気持ちがあってもいいんじゃない?」と言ってきたんです!
K子は『ほとんどお留守番をしている義母にお小遣い? 本当に必要なの?』と思ってしまったのですが、一応夫に相談しました。
すると「君も母さんと一緒だと息が詰まるだろうし、お金を渡して出かけてもらった方が、少しは家でゆっくりできていいんじゃない?」と、意外にもお小遣いに賛成したのです。
K子も『これで納得してくれるなら』と、毎月5,000円のお小遣いが決まりました。
半年後「8,000円にして欲しいの」お小遣いの増額を求める義母
実際、お小遣いを渡すと義母のお出かけの回数は以前より増え、K子もパートが休みの日は一人で息抜きができるようになりました。
しかし半年後、なんと義母は「お小遣いの件だけどね。8,000円にして欲しいの」と増額を要求してきたのです!
K子は反対したのですが、夫から「父さんと離れて寂しいんだろうし頼むよ」と言われ、仕方なく受け入れました。
この時、「中学生の一人娘の教育費もあるので! これ以上は無理です!」と義母にはしっかり釘を刺しておきました。