いつも通り冷蔵庫を開ける義母。そこに並んでいたのは……
ある日、いつものように義両親が遊びにきました。当然のごとく、我が物顔で冷蔵庫を開ける義母と、何も言わない空気のような義父。
すると突然「何これ!?」と義母が悲鳴のような声をあげました。それを見て、「キャー!」と歓声を上げる娘2人。
実は「ばぁばにサプライズをして、びっくりさせよう♪」と娘たちを誘って、ブロックや段ボールなどでいろいろな食べ物を一緒に作り、それを冷蔵庫や戸棚に並べておいたのです。
「ばぁば、ハンバーグ召し上がれ!」
「じぃじにはイチゴとバナナをあげる!」
嬉しそうにお手製の食べ物を差し出す娘たちを見て、顔を引き攣らせながら「わー、美味しそうだねえ」と必死に笑顔で対応する義母と義父。
私が満面の笑みで「ごめんなさいお義母さん、うちはもう娘たちが作った食べ物しかおかないことにしたので、今後は食材を差し上げることができないんですよ。それでもよければまた遊びにきてくださいね♪」と言うと、義両親は「なんて嫁だ!」とぷんぷん怒って帰って行きました。
その後の義両親との関係は?
その後も義父母は何度かうちにきました。しかし、義母が冷蔵庫を開けようとするたびに「ばぁばが食べ物欲しいってよ〜!」と娘たちを呼んで、お手製の食べ物を渡してもらいました。
義両親も節約したかったのかもしれませんが、地道に本物の食材には触らせずにいると、次第に訪問頻度が減っていき、今では年に2、3回ほど近所でご飯を食べるくらいの関係に。
以前のように食材を取られるストレスに比べたら、たまにご飯をご馳走するくらいどうってことないと思えるので、今の距離感に満足しています。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N