お節介だったら反省するものの、それがみんなの迷惑になる行為であれば、声をかけたくなりますよね。
筆者の知人から聞いたトラブルエピソードをご紹介します。
スーパーへ買い物に
つい先日、スーパーで起こったトラブルです。
私はその日、食材の買い出しにスーパーを訪れていました。
私と同じように仕事帰りの主婦が多く、夕方ということもありごった返す店内。
とにかくパパッと買い物を済ませて出ようと思っていると、ある男の子が目に留まりました。
売り物に穴をあける男の子
その5歳くらいの男の子は、鮮魚コーナーで売られている魚に釘付け。
それだけならまだ微笑ましいのですが、売られている魚の目やヒレを指で強く押して遊び始めたのです!
見て見ぬ振りも考えましたが、男の子が強く押すのでビニールが破れて穴が開いてしまった商品も。
そこで『売り物のお魚だから触りすぎないようにしようねえ』と優しく注意することに。
男の子は遊びがバレて怒られると思ったのか、びくっとしていましたが、優しく話しかけたことで素直に頷いてくれて。
これで一段落かと思っていると……。
お母さんが激怒してきた!
「うちの子に何か用ですか!?」
そう棘のある口調で話しかけてきたのは30代くらいの女性。
どうやらこの男の子のお母さんのようでした。
そこで一部始終を簡単に説明したのですが……。
「怒られて可哀そう!」
「お節介にも程があります」
「迷惑ですから!」
なんとそのお母さんから逆ギレされてしまったのです!
どうしようか困っていると……
怒ってもいなければ文句を言ったわけでもなく、男の子も素直に分かってくれていたのに……。
悲しい気持ちになっていると、サッと私の前に立ってくれたのはこのスーパーのベテラン店員さん。
「この方は全然怒っていませんでしたよ」
「僕、怖くなかったよねえ」
そう私の味方をして、男の子に尋ねてくれました。
すると男の子は笑顔で
「うん、僕がいけないの」
「怖くないよ、優しかった」
と答えてくれて。
そう聞いて居づらくなったのか
「ならいいわ!」
とお母さんは男の子の手を強引に引っ張って足早に去っていきました。
商品を選ぶのに忙しかったのかもしれませんが、お母さんがしっかりと男の子を見ていてくれて、魚を触っているのを注意していたら、こんなことにはなりませんでしたよね。ショックな出来事でしたが、店員さんが間に入ってくれて、誤解も解けたようなのでよかったです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい