迷惑家族が登場
「そろそろお弁当にしようね」
遊び疲れて戻って来た2人と一緒にお昼を食べようとしていると、いきなり見知らぬ家族連れが声をかけてきました。
「あのー」
「はい?」
「お宅のレジャーシートが邪魔でうちのが敷けないんで、ちょっと畳んでもらえませんか?」
そう言われて、思わずWさんと旦那さんはポカンとしてしまいました。
Wさんの家のレジャーシートは3人でお弁当を広げたらいっぱいになってしまうくらいの大きさで、特に大きすぎるわけではありません。
それなのにその家族はWさんのレジャーシートと、隣りの家族のレジャーシートのほんの少しのスキマに割り込んでシートを広げようとしています。
「え、邪魔って言われても…… 僕たち早い時間からこの場所を取ってるんですよ」
「そんなの知りませんよ、とにかく邪魔で広げられないんで。あ、そっちのシートもちょっと畳んでくださいよ」
その家族はWさんたちと同じく早い時間から来ていた隣りの家族にもシートを畳んでスペースを作るように言いました。
「はあ!?」
「後から来て何を言ってるんですか? ここに敷きたいならもっと早く来ないと」
「そうですよ! あとうちのシートはこれが精いっぱいなんで無理ですよ」
「うちもです!」
言うに事を欠いて、「邪魔」と言われたことに腹を立てたWさんと旦那さんや、お隣りの家族たちも口々に抗議しました。
「なんだよ、ケチ!」
家族連れは捨て台詞を吐いて、他のスペースに移動したそうです。
どうしてもその場所にシートを敷きたい理由があったのかもしれませんが、後から来て、早くから場所取りをしていた人のスペースを奪おうなんて、考えが甘すぎますね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子