自転車は気軽に移動できる便利な乗り物ですが、停める場所を守らなければ人に迷惑をかけてしまうことがあります。今回は、迷惑な無断駐輪にまさかの仕返しをした経験のある筆者の知人Yさんに聞いたお話です。
「この自転車たちを可能な限り詰めて!」
「わ、わかった!」
Yさんたちは自転車を一台一台移動させ、敷地の端に寄せていったことで、建物の前のスペースが空き、出入りしやすくなりました。
「でもこれ、出すの大変じゃない?」
そうつぶやいた同僚に、Yさんはにっこり笑って建物の前に貼られた一枚の紙を指さしました。そこには『無断駐輪お断り、万が一駐輪された場合、トラブルがあっても一切責任は負いません』と書いてあります。
案の定、その日の授業が終わる時間には、「自転車が出せない!」という悲鳴が響いていたとのこと。少しやり過ぎかなとも思いましたが、本来の塾の駐輪スペースに全員分の自転車を停めようとすると、ハンドルとペダルが絡み合ってしまうほど、自転車の数が多いことは明らかです。これを見た塾のオーナーも、ようやく事態を把握。無断駐輪が発生しないように対策を考えると約束してくれました。
他の人の迷惑にならないよう、自転車は決められた場所に整列して駐輪するのが大切ですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子