働いている母親にとって、子どもの学校行事に参加できるかどうかは、スケジュール調整が必要なケースがほとんどです。筆者の友人・Nはトラックの運転手。子どもの授業参観に仕事途中で駆け付けた彼女を待っていた出来事とは──?

カッコいい!

仕事に戻ろうと学校の隣の臨時駐車場に停めてあったダンプに乗ると、校庭にいた息子のクラスの子たちが「すごい! カッコいい!」と大騒ぎし始めました。

息子は「お母さん! 気を付けてね! ありがとう!」と、とても嬉しそうな顔で手を振ってくれました。

私のことをバカにした保護者たちが悔しそうな顔をしているのが見えましたが、息子がとても嬉しそうな顔をしていたので、バカにされたことはどうでも良くなりました。

帰宅後

仕事を終えて家に帰ると、息子は満面の笑みを浮かべていました!

「クラスの子がね、みんなお母さんのことカッコいいって言ってたよ!」
「先生も、仕事中に見に来てくれるなんて、いいお母さんだねって言ってた!」

きっと息子は今まで寂しい思いをしてきた分、喜んでくれたのでしょう。
でも、着替えようと鏡に映った自分の姿は、あちこち泥だらけ……。
無邪気に喜んでくれた息子には少し申し訳ない気持ちでしたが、息子の笑顔を見たら、行って良かったなと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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