これは筆者の友人から聞いた、定年退職後も旦那の金銭感覚が戻らず、生活費が足りなくなってしまった60代夫婦のお話です。旦那の娯楽費で家計が赤字なのに「やりくりは妻の仕事だから」と人のせいにする旦那に、妻は……!?
「定年退職したお父さんが毎日自宅にいて辛い」と愚痴る母親
私には離れて暮らす60代の両親がいます。父親は新卒で入社した大手企業で40年以上勤め上げて退職、母親は20代後半で結婚してからずっと専業主婦でした。
父親は昔ながらの亭主関白な性格で、母親や私たち子供が自分の言うことを聞かないと、すぐに殴ったり怒鳴ったりする人でした。
退職後、父親がずっと家にいるようになり、母親から「お父さんが家にいるようになってから家事が2倍に増えた上、いつも怒鳴られるのでしんどい。お母さんも定年退職がほしいわぁ」と愚痴を聞かされることもしばしば。
そして父親の退職から数年後、母親からかかってきた1本の電話で、私は両親の惨状を知ることになるのです。
「生活費が足りない」という母親。その理由に唖然
その電話の内容は、「今月生活が厳しいのでお金を貸してほしい」という相談でした。
私は「貯金や退職金があるはずだけど……」と不思議に思いましたが、これまでの感謝もあるので、まとまった金額をすぐに渡しました。