思いやりのかけらもないふざけた彼氏の本性を知り、ようやく目が覚めた私の体験談をお話します。恋は盲目と言いますが、自分を大切にしてくれない相手と一緒にいることはできないと痛感しました。
婚約者のために
私には結婚を前提に交際している彼氏がいます。彼には借金があり、完済後に籍を入れようと話していますが、今後ずっと一緒にいるならば、彼の借金は2人の問題だと思っています。
「2人で返済すればその分早く完済できるし、無駄な利子も払わなくて済む」そう思い、私は昼のお仕事とは別に夜のアルバイトも始めました。
夜のアルバイトでは通勤で無駄な時間を費やしたくないのと、睡眠不足で昼間の仕事に影響が出ないように、自宅から徒歩圏内の場所に決めました。
なるべくアルバイトのシフトに入り、普段から節約して返済に回せる額を増やし、完済を目指して頑張っていたのです。
「痴漢に遭ったの! 怖いから電話繋いでてくれる?」
その日、アルバイトが終わり夜12時頃に歩いて帰路についていると、自宅付近の暗い道路で痴漢の被害に遭いました。幸い痴漢は触るだけ触ってすぐに逃げて行ったので、おおごとにはなりませんでしたが、そのときの恐怖はいまでも鮮明に覚えています。
すぐに彼に電話をして「いま痴漢に遭ったの! 怖いから家に着くまで電話を繋いでいてくれる?」と伝えると彼は二言返事で了承。「いいよ。」と言ってくれたのですが、その後なにを話しかけても返事がありません。
私は一度電話を切り、もう一度彼に電話を掛けました。すると彼はすぐに電話に出て「繋いでてって言ったから繋いでたじゃん。ゲーム中だから話したくない。」と。
電話を繋いだだけの状態でスマホを放置していたそうです。このとき私のなかの何かがぷつっと音を立てて切れました。