自治会や町内会など昔からある組織に対しては、毛嫌いする人や、明らかにおかしな態度を取る人もいます。今回は筆者の知人Oさんから聞いた呆れたご近所エピソードをご紹介します。

お向かいさんがお引越ししてきたOさん

Oさんが住んでいるご近所は昔からある自治会に加入している家がほとんどですが、ペーパーレスやSNSを活用した回覧板など、今の時代に合った運用がされていました。その年はOさんが班長を任されていたのですが、それなりに楽しく活動ができていました。
ある週末に、向かいの新築に誰かが引っ越してきました。その日Oさんは洗車したり外で子どもと遊んだりしていたので、いつ挨拶しようか気にしていたのですが、奥様らしき人が見えたので「こんにちは〜転入ですか?」と話しかけました。
ところが、「あ、はい、どうも」と素っ気ない返事だけされて、そそくさと家の中に入っていってしまったのです。
そこから2週間ほど経っても、Oさんの家には引越しの挨拶が来ることはありませんでした。

自治会の話をしに、お向かいのZさん宅へ

(今どきって引越しの挨拶とか、しないものなのかもね〜)と前向きに考え、Oさんの方からご挨拶に向かいました。
「こんにちは! 先日お引越しの際にご挨拶させていただいた、向かいに住んでいるOです。強制ではないのですが、この辺にお住まいの方は自治会に加入されていて、ゴミ捨て場の利用やゴミ出しの仕方など、情報共有の場にもなっているので、よかったら加入をご検討していただければと思い、ご挨拶も兼ねて伺いました。」とインターホン越しに話しました。
すると、「ポストに入れておいてください」とだけ言われて、ブチっと切られてしまいました。
(警戒されたのかな? 話聞いて欲しかっただけなのに)とOさんは思いつつ、自治会の案内と会費徴収についての資料をポストへ入れておきました。

間違ったゴミ袋が増える一方……

2ヶ月後、Oさんは困っていました。ここ最近ゴミ捨て場で、出し方が間違っているゴミ袋が出されるようになったのです。確認しにゴミ捨て場に行くと、透明のゴミ袋の外から郵便物の宛名が丸見えで、お向かいのZさんの家のゴミ袋だと分かりました。
出し方を間違えている袋は回収してくれないので、2ヶ月も同じようなゴミ袋が放置されていることになり、班長のOさんはZさんに注意しに行きました。
ところが、「なにそれ。ゴミ袋までチェックされちゃうんですか? そのゴミ捨て場を使っちゃいけない法的な根拠ってあるんですか? 自治会とかって、今の時代にそぐわないですよね。」と一蹴されてしまったのです。