自分がどのようにして生まれてきたのか、両親に望まれていたかどうかを知りたがる子どももいます。そんなときにどう答えるかが、子どもの心に大きく影響を与えることも。今回はそんな子どもに心無い発言をした姑を成敗した経験のある筆者の知人Aさんから聞いたお話です。

姑の発言にブチギレ

普段から姑は上の息子ばかりを「後継ぎ」と言ってかわいがり、娘を邪険に扱うところがあったため、Aさんは姑に対して不信感を抱いていました。
「ちょっと、一体どうしたの? おばあちゃんに叱られた?」
「ママ、私はいらない子なの?」
「そんなわけないでしょ! 一体なにがあったのよ?」
Aさんが泣きじゃくる娘を抱きしめてなだめていると、娘に続いて姑の部屋から出てきた息子が言いました。
「おばあちゃんが変なこと言ったんだ」
「ええ!?」
Aさんは慌てて姑の部屋に行きました。
「娘に何を言ったんですか?」
「私は別に……上の子が無事に産まれてきてたら、あんたはこの世にいなかったんだよって教えてあげただけよ。さすがに3人はきついでしょ。それにもう後継ぎはいるわけだし」
「なんてことを! 上の子が産まれていてもいなくても、私は何人でも産むつもりでしたから!!」

怒り心頭のAさんは旦那さんの帰宅後すぐに、今日姑に言われたことを話しました。
「母さんは昔からそうだった、兄さんばかり可愛がってて。自分のことなら我慢できるけど、自分の子どものことは我慢できない!!!」
実は旦那さんには長男であるお兄さんと差をつけて育てられたというトラウマがあり、それがなおさら怒りに火をつけたのです。

孫を相手に言っていいことと悪いことがありますよね。ブチギレた旦那さんは姑を家から追い出し、絶縁を宣言したとのこと。

すでに舅は亡くなっており、姑の頼みの綱であるはずの旦那さんのお兄さんは仕事の都合で海外で暮らしているため、結局姑はアパートで独り暮らしをしているそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子