子どもを産むなら若くて体力があるうちがいい、なんて言われたことがある人もいるのでは? 確かに子育てには体力が必要ですが、何歳で産むかは本人の自由です。今回は子どもを産んだ年齢で周りのママ友に年寄り扱いをされた経験のある筆者の知人、Hさんに聞いたお話です。
高いヒールで転倒
そんな毎日を送っていたある日、事件は起きました。
「あらHさん、今日も早いんですね! やっぱ年のせいで早く目がさめちゃうの?」
幼稚園に子どもを送りにきたギャルママのひとりが、そう言ってHさんに声をかけてきました。
「まあ、そんな感じ。ってかそんなヒールで歩いてきたの?」
Hさんはギャルママの足元を見てびっくり。そのギャルママは15センチはありそうなヒールを履いていたのです。
「こんなの普通ですよ! やっぱママになってもオシャレでいたいし……キャッ!」
ギャルママはHさんにヒールを見せようと片足を上げた拍子にバランスを崩し、Hさんの方に倒れこんできたのです。
「大丈夫!?」
ギャルママは慌てて体勢を戻そうとしましたが、「うっ」とうめいてそのまま固まってしまいました。
「こ、腰が、動かない」
なんとギャルママはバランスを崩した拍子に、ぎっくり腰を発症してしまった様子。
「もう、 仕方ないわね」
Hさんは周りのママ友の力を借りてギャルママを自分のかかりつけである、腕の良い整骨院に連れて行きました。
回復したギャルママはその出来事をきっかけにHさんに恩義を感じるようになったのか、もう年寄り扱いしてくることはなくなったそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子