近所にある小さな金物屋さんのご主人は、愛想が良く見た目も爽やかで紳士的で近所でも評判でした。でも、このご主人には裏の顔が。事務員の若い女性社員と長年不倫関係にあったのです。黙認していた奥さんが急死したときのご主人の言葉と涙の理由は……? 私が実際に目撃した葬儀でのエピソードをご紹介します。
紳士的な金物屋のご主人の裏の顔
私の家の近所に小さな金物屋があります。ご主人はいつもニコニコ挨拶をしてくれて愛想が良く、見た目も爽やかで紳士的な人で近所でも評判でした。
しかし、このご主人には知られざる裏の顔があると、近所でも有名でした。
事務員として雇っている若い女性社員と長年不倫関係にあったのです。近所の人からの度々の目撃情報や2人の雰囲気からも明らかでした。
不倫を黙認してきた奥さん
ご主人には奥さんがいます。完璧主義のご主人は掃除や家事に細かくて、ごみ一つ落ちているのも嫌な性格なので、家の中やお店は常にピカピカ。
事務員である不倫相手には掃除などは一切させずに、全部奥さんにやらせていました。
真夏の暑い日に不倫相手の事務員と自分は涼しい店内にいて、奥さんは外で草刈りをしている姿もよく見かけていました。
夫の不倫を知らないはずがない奥さんでしたが、何も言わずに黙認しているようでした。
奥さんが急死
そんなある日、日々のストレスのせいか奥さんが急死されたのです。おとなしくて控えめで、文句ひとつ言わず夫を支えていた奥さんでした。
突然の出来事にさすがのご主人も落胆しているようでしたが、事情を知っている近所の人からしてみれば、悲しみだけでは済まされない感情がわいてきたのも事実でした。
そんな中、自宅で執り行われた葬儀で喪主のご主人の挨拶の開口一番、「明日から誰が私のご飯を作ってくれるのでしょうか……」と聞いたときには驚きを通り越して怒りすら感じました。