元嫁との電話で「聞いていた話と全然違うじゃない!」
「出るまで何回でもかけてやる!」と息巻いていた私でしたが、元嫁は意外にもあっさりと電話に出ました。
私が「あまり口を挟みたくはないけれど、家の家具家電を勝手に全部持って行くのはやりすぎじゃないの?」と苦言を呈すると、元嫁から思いもよらない言葉が返ってきたのです。
「今まで息子さんに使われたお金は、こんなものではありませんよ」
(息子からは元嫁の金遣いが荒いと聞いていたけど、話が違う?)と疑問に思った私は、どういうことか元嫁に聞いてみることに。元嫁の話は衝撃的なものでした。
「息子さんは3年ほど前から仕事をしておらず、家のローン・生活費などを全て私が負担していました。それなのに子供の面倒や家事は一切せず、必要なものを買う時すら『無駄遣い』と文句ばかり言ってくるので本当に辛かったです。
離婚の決め手は、息子さん名義で契約していた子供の学資保険を勝手に解約し、パチンコや小遣いにしていたことが発覚したから。離婚が決まった際にも『この家は俺のものだ! 離婚するなら出ていけ』と譲らなかったので、代わりにわずかな預金と家の家具家電をもらったのです」
親としては信じがたい話でしたが、元嫁が嘘を言っているようにも聞こえず、再度息子に確認すると「俺だって頑張ってた」「元嫁が俺を見下すからパチンコに逃げた」と泣き言を言うばかり。
「聞いていた話と全然違うじゃない……」40歳を過ぎた自分の息子がこんなに情けないなんて、愕然としてしまいました。
その後、実家に戻ってきた息子に思うこと
その後、残りの家のローンが払えず家を売却した息子は実家に帰ってきました。しかし息子は無職のまま寝てばかりいます。現在、どうやって追い出そうか親族間で相談中です……。
正直、息子に対してはかなり甘やかして育ててしまった自覚があるので、もっと自立した大人になれるように育てるべきだったと後悔しています。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N