お供え物には、お花やお菓子を選ぶことが多いですよね。でも、故人は違うものを求めているかもしれません。今回は知人から聞いた不思議なエピソードをご紹介します。
亡くなった祖母が夢に出てきた
祖母の七回忌の数日前、A子の夢に亡くなった祖母が出てきました。
祖母は夢の中で、「化粧品が欲しいの。お花やお菓子はいいから」と、A子にお供え物の希望を伝えてきたのです。祖母はそれだけ伝えて、スーッと消えていきました。
お供えをおねだりされた?
夢からさめたA子は、不思議とそれを『単なる夢』だとは思えませんでした。なぜなら、祖母はとてもおしゃれな人だったのです。
祖母は、亡くなる直前までメイクやファッションを楽しんでいたおしゃれ好き。体調が良くないときも口紅、ファンデーション、アイブロウだけは欠かさずメイクし、パジャマや部屋着も「年寄りくさいのは嫌」とおしゃれなデザインのものを要求していたのです。
希望通り化粧品をお供え
「お菓子やお花より、化粧品を欲しがるのは当たり前かも……」そう思ったA子は、祖母の希望通りに化粧品をお供えすることにしました。
「おばあちゃんが好きだったコスメブランドに新色が出たよ」と、祖母が愛用していたブランドの口紅と、ネイルをお供えしたのです。
夢の話を聞いたA子の母は「おばあちゃんらしいわ。色番号の指定をしないなんて、亡くなって丸くなったのかしらね」と笑って言ったそうです。A子の母は「このブランドのこの色番号」と指定されて、祖母から頻繁にお使いを頼まれていたのだとか。
A子は「お供えしたコスメを気に入ってもらえますように」と祈ったそうです。