子どもが思春期を迎えると、それまでの可愛らしかった様子からはすっかり変わり、扱い辛くなってしまう事もあります。子どもにも事情はあるのでしょうが、大切なことだけはきちんと守ってほしいですよね。
今回は私の友人から聞いた、ゲーム三昧の小学6年生の息子に留守番させたときのエピソードをご紹介します。

ゲーム大好きな息子を留守番させて外出!

休日、私はどうしても用事があり、息子を一人残して外出しなければなりませんでした。
「カップラーメンとか冷凍食品とかあるから適当にお昼食べておいてね」と出かける時に声をかけると、息子はゲームをしながらではありましたが「はーい」と返事をします。それに安心した私は、『息子もお腹がすいたら勝手に何か食べるだろう』と思っていました。

そして夕方、私はようやく帰宅しました。しかしキッチン周りを見ると朝と全く状況が変わっていません。おかしいと思った私はすぐに息子に確かめました。
「昼ごはん食べたの?」
そう聞くと、息子は目も合わせず「いや、だってなかったから」と答えます。

私は息子の言葉に愕然としました。なぜなら、カップラーメンも冷凍食品も見ればすぐわかる位置に置いて行ったのです。
『テーブルに出しておくまでやっておかないとお昼ご飯も食べないのか』
幼い頃、母親がいなくなっても困らないようにと「台所育児」をさせたにもかかわらず、結果がこのありさま……。思わず頭を抱えてしまいました。

子どもの集中力は大人が考えているよりもすごいので、ゲームに夢中になってしまうと「ご飯 < ゲーム」になってしまう事もあるのでしょう。台所育児が無駄だったと決めつける必要はないのではないでしょうか。親の思いが届かないのは切ないですが、これも子どもが自立するための試練の1つなのかもしれません。

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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:あすおかあすか
ltnライター:ichika.K