どんなマナーでも、「相手に不快な思いをさせない」ことが基本です。とはいえ、人それぞれ考え方や感じ方も違い、なかなか判断が難しいこともありますよね。今回は気を遣ったつもりが裏目に出てしまったエピソードを友人が聞かせてくれました。
姑に呼び出され……
それを見ていた姑から、あとでこっそり呼び出され、
「気を遣ってくれているのは分かるけれど、箸を反対向きにして使えば手に触れていた箸で取り分けたことになるわよね。最近はコロナのこともあるし、気にする人や不快感を持つ人もいるかもしれないから気をつけましょうね」
と言われてしまいました。
たしかにその通りだ! と目から鱗だった私。
気心が知れている友人同士で居酒屋に来ているのではなく、色々な世代や考え方の人たちが集まる場で、無神経なマナー違反をことをしてしまった……と反省したのでした。
相手の気持ちを考えることが重要
同時に、そこまで心細やかに周囲の人のことを考えられる姑のことを素直にすごいと思いました。
あとから調べたところ、もともとお箸を逆にして使うのは「逆さ箸」といってマナー違反。
でも姑はそれを理由にせず「不快に思う人もいるかもしれない」という理由で注意してくれたのですから。
良かれと思ってしたことでしたが、それ以来、たとえ取り分け用の箸が見当たらなくても自分の箸を逆さにして使ったりせず、ちゃんと新しいものを頼んで持ってきてもらおう、と心に決めています。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの