お子さんが外で怪我をしてくることってありますよね。「またかぁ」と受け流してしまいがちですが、時にはその内容にヒヤッとしてしまうことも。今回は筆者の実体験エピソードをお送りします。

すると、唇から出血しているだけではなく、なんと上の前歯が二本ともぐらついていたのです。

急いで歯医者に行った結果

これはただごとではないーー。私は急いでかかりつけの歯医者に連絡をして、すぐに診てもらうことに。そしてレントゲンを撮った結果、なんと息子の前歯は二本とも歯茎の中で折れていたのです。

「通常、上の前歯が抜けるのは7歳ごろ。年少で上の前歯がなくなるのは早すぎます。本人も気にすると思うので、ワイヤーで固定しようと思うのですが、よろしいでしょうか?」

私は歯医者さんの言葉に「お願いします」と頭を下げました。すると、歯医者さんはこう私に告げたのでした。

「ただ、歯茎の中で折れているので、とても不安定な状態です。すぐに外れてしまうかもしれませんので、ご了承ください」

まだ年少なのに、一番目立つ前歯が二本も折れるなんて……。私はとてもショックを受けたと同時に、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

どんな怪我でも親の目で確認を

翌日、担任に息子の前歯が折れていたことを伝えることに。すると、担任は「全く気付きませんでした」と申し訳なさそうにしていました。

私は担任を責めたいわけではありません。私も帰宅するまで、まさか歯が折れているだなんて微塵も思いませんでしたから。ただ、もし手遅れで歯が完全に取れていたと思うとゾッとします。

あれから1年以上経過した現在、幸い息子の前歯はまだ二本ともワイヤーで固定されています。子供が怪我をした時は軽く受け流さずに、まずはしっかりと確認する。これが親として大事なことだと痛感した出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる