「非常識なママ」として一度レッテルが貼られてしまうと、それを挽回するのはなかなか難しいものです。今回は私の友人A子から聞いた、幼稚園の運動会でルール違反な行動をした非常識なママ友の話を紹介します。

わが子の姿を写真に収めたい……

先日A子の息子が通う幼稚園で運動会が開催されました。運動会で可愛いわが子の姿を写真に収めたいと思うのはどの親も同じなのですが、必死さが明らかにほかの親と違うママがいました。その姿は真剣そのもので、ちょっと引いてしまうほど……。

子ども用遊具の上に立ち……

A子が目を凝らしてそのママの顔を見ていると、A子の息子と同じ年少クラスのママでした。そのママは保護者席から飛び出し、子どもをより近くで見られる遊具の上に立って写真撮影を始めたのです。しかも、自分の子どもを振り向かせようと、何度も何度も大きな声で名前を呼んでいます。しかし、残念ながら園庭で流れている音楽や子ども、先生たちの声にかき消され、ママの声は子どもには届いていない様子。わが子が気付かない焦りからか、ママもだんだんとイライラしはじめてしまい……「なんで気付かないんだよ!」と苛立ちを隠せません。

完全にルール違反!

周りの保護者たちはそのママのことを白い目で見ていました。それもそのはず、入園して間もない年少の子どもたちの中には、保護者を見て帰りたくなってしまったり、泣いてしまったりする子がいるかもしれないことから、「保護者は保護者用の観覧スペースから出てはいけない」というルールが決められていたからです。

事前に周知されていたルールを平然とやぶり、写真を撮ろうとするママにA子含め周りはドン引き。全児童合わせて400人以上いるマンモス幼稚園なので、自分の子どもを探して写真を撮るのも一苦労というのはとてもよく分かるのですが……あまりに自分のことしか考えていないママの姿にびっくりしてしまいました。