体型をバカにする店員に大人の対応を見せていたが、実は……
ギャル系のメイクを施した私たちがやって来たのは、もちろんギャル系ファッションのお店です。お店に入ると「いらっしゃいませ~」と店員に声をかけられますが、なぜかその店員がこちらをじっと見てきます。
しかしそんな店員からの視線に気が付いていないA子さんは気に入った商品を手に取り「このTシャツ、XLサイズありますか?」と店員さんに尋ねました。
するとその店員はバカにしたように「うちのブランドSとMしか取り扱いないです。全部細身にできているんですみませ~ん。」と言い、あろうことか鼻で笑っているではありませんか!
忙しかったなど理由はあるかもしれませんが、その対応を見ていた私は『ハアアア!?』と怒りで頭がいっぱいに。
しかし肝心のA子さんの方はにこやかに「そうなんですね、残念」と返し、大人の対応で店を後にしたのです。
数年後、私は同窓会でA子さんと再会!
「久しぶり~、いま何してるの?」と聞くとA子さんは服屋を経営していると教えてくれました。なんでもサイズ展開が豊富なのだとか……。
「好きな服を着たい気持ちを他人が馬鹿にしちゃダメ!」と言うA子さん。実はあの当時、大人の対応をみせていたA子さんでしたが、本心ではあのバカにして来た店員さんの態度を今でも許せていなかったのです。
私は素晴らしい夢を叶えたA子さんの生き様に感動しました。
高校生に失礼な態度を取り、その高校生から大人の態度で返される社会人、いくら外見が良かったとしても情けない人ですよね。反対にA子さんは悔しさを直接ぶつけるのでは無く、自分を成長させる糧にして夢を叶えてしまったのですから、そのバイタリティは本当に素晴らしいです。これからもA子さんの活躍を応援しています!
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:べこもち85
ltnライター:Yuki.K