「お前」と呼ばれることに抵抗を感じる女性は多いのですが、意外とそれに気が付かない男性が多いようです。今回の主人公である友人のA子も旦那さんに「お前」呼びされて不快に思っていました。何度もやめてほしいと頼んでいるのになぜか聞き入れない旦那さんに、A子が遂に反撃! すると旦那さんは……? 何があったのかA子から話を聞きました。

「お前」呼びを絶対にやめない夫

両親から言葉遣いを厳しく躾けられてきたA子は、旦那さんからの「お前」呼びにいつも不快感を感じていました。そして「家族や友達からもお前って呼ばれたことはないし、私のことをお前って言うのをやめてほしい」と何度も頼んできたのです。それなのに旦那さんは「親しみを込めた表現じゃん! 呼び方ぐらいで騒ぐなよ!」と聞き入れようとしません。

そんな旦那さんの頑なな態度にキレたA子は反撃に出ました。旦那さんのことを「貴様」と呼ぶことにしたのです。
途端に「バカにしてるのか?」と怒り出す旦那さん。これにA子は「何言ってるの? 貴様って丁寧な言葉よ? 昔の尊敬語だって知らないの?」と言い返してやりました。

ところが、旦那さんは納得せず「ふざけるな!」とブチギレ!!
しかしA子は負けていません。「たかが呼び方でしょ? いちいち騒がないで!!」「お前って呼ぶのをやめてって言ってもやめなかったくせに」「呼び方で不快になる気持ち分かってくれた?」と畳みかけるように旦那さんに言い続けました。

ここまでされてようやく、旦那さんはA子の気持ちが理解できたようです。その後、旦那さんは考えを改め、きちんと名前で呼ぶようになったそうです。

乱暴な呼び方をされて喜ぶ人なんていませんよね。旦那さんがいくら「親しみを込めた呼び方だ」と言っても嫌なものは嫌なのです。旦那さんにとっては愛情ゆえの呼び方だったのかもしれませんが、そもそも相手が嫌がっているのを知りながら、なぜやめないのでしょう? 「人の嫌がることはしない!」それは良き人間関係を築くための基本の心構えではないでしょうか。

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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:佐田 静
ltnライター:江田愉子