子どものゲームを許可することに
A子は、小学5年生の息子のB男のゲーム使用を許可することにしました。
不安はゼロではなかったけれど、ゲームを禁止すると友達と遊べなくなったり、反動で執着する可能性もあります。A子は「課金はしない」「夜はやらない」などのルールを設けて、許可を出すことにしたのです。
ゲームによる良い影響も
決められたルールのもと、B男はボイスチャットを繋いで、友達とオンラインゲームで遊ぶようになりました。
最初は不安を抱いていたA子ですが、B男の様子を見て、ゲームによる良い影響も感じたそうです。引っ越しした友達や、友達の兄弟と仲良く遊んでいるようで、ひとりっ子のB男の人間関係が広がり、社会性や協調性が育まれている、と感じるようになったのだとか。
最初の頃はB男の遊ぶ様子を監視していましたが、問題なく遊んでいることから目を離すことが増えていきました。
息子の言葉にゾッ!
その日も、ゲームをするB男から目を離していたA子。ところが、ゲーム中にB男が口にしていた言葉を聞いて、慌ててゲームを中断させました。
B男は「11歳」「○○県」と、ボイスチャットで自分の年齢や住んでいる場所を言っていたのです。
友達に年齢や居住地を言うのは不自然なこと。A子は「誰と話してるの!?」とB男に問いただしました。
オンラインゲームの危険性
A子は友達と遊んでいると思っていましたが、B男は知らない人とも繋がって遊んでいたのです。
全く知らなかった事実にゾッとするA子。さらに驚かせたのが、B男の不用心さです。
A子は日頃から、知らない人に個人情報を教えることの危険性をB男に教えていたので、不思議に感じたのです。
B男から詳しく話を聞いてみると、「仲間だから」という答えが返ってきました。
どうやら協力してゲームをしていると仲間意識が芽生えて、警戒心が緩んでしまうようなのです。
A子はB男に身バレすることの怖さを教え込み、すぐにプレイ相手を限定する設定に変更しました。
A子はオンラインゲームの怖さを思い知り、子どものゲームには見守りは必要だと実感したそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子