友達が結婚すると聞けば、「おめでとう」と祝福の言葉を述べるのが普通ですよね。しかし、なかには素直に祝福できない人もいるといいます。今回はせっかく結婚が決まったのに、ある理由から友人に阻止されそうになった筆者の知人、Rさんから聞いたお話です。

彼氏ナシのアラサー友達

当時Rさんはアラサーで、仕事が忙しいために彼氏も数年いない状態でした。
「私たち彼氏ナシのアラサーどうしだもんね!」
Rさんと同じ会社には彼氏なし・アラサー独身の同僚が数人おり、「彼氏とデートだから」と早く帰って行く彼氏持ちの同僚をよそに、女性ばかりで集まって仕事帰りによく遊んでいました。

「合コンとかももう疲れちゃったよね」
「ほんとほんと、もういい出会いに巡り合える気もしない」
「とりあえず、今日は飲もう!」
このように居酒屋で飲んだくれたり、長期休暇は皆で旅行に出かけたりして楽しんでいました。

しかしそのうちお見合いや紹介などで結婚していく同僚が増え、残されたのはRさんともう一人の同僚、Oさんだけになってしまいました。

親戚の紹介で急展開

そんなある日、Rさんは親戚からひとりの男性を紹介されたのでした。
「仕事で海外と日本を行き来している間に婚期を逃してしまって……」
恥ずかしそうに微笑むその男性はRさんより少し年上のアラフォー男性。しかしかなりのエリートで、有名大学卒、一流企業勤務の超優良物件でした。

「よ、よろしくお願いします!」
超エリートなのにまったく気取ったところもなく、素朴で優しい性格の素敵な男性。

話してみるとお互いに映画鑑賞と旅行好きであるという趣味が合ったため、その日はとても話が盛り上がりました。

そして後日「またお会いしたい」と男性の方から連絡があり、初デートの日に交際を申し込まれて結婚を前提とした交際に発展したのです。

「ねえ、私彼氏できたよ」
「えー! いいなあ。どんな人?」
RさんはOさんに報告し、相手の男性の話をして羨ましがられました。