「結婚したらパートナーの両親とうまく行かなくて……」という話はよく聞きますが、誰だって始めはなんとか上手くやろうと努力しているものだと思っていました。 しかし、世の中には嫁いびりを警戒するあまりに、とんでもない行動に出る嫁が存在するのです! 実は私の兄嫁がかつてそうでした。今回は私の母の身に起きた、嫁からの姑いびりについてご紹介します。

母を頑なに避ける兄嫁

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Gさんは義実家近くに引っ越してきたと言うのに、半年に一度しか孫を連れて遊びに来ません。そのくせ、車で2時間もかかる自分の実家には月2回も行くというから本当に呆れてしまいます。
電話で「こんなに近くにいるのに孫に会えないのよ……」とこぼす母の気持ちを考えると、私はいたたまれない気持ちになるのです。

つい先日も、母はお中元のおすそ分けをしようとGさんを訪ねたのですが、居留守を使われてしまいました。しかし、この時も事前に連絡して、家にいる時間を確認していたはずなのです。
Gさんが母をこんな目に遭わせる理由が全くわからず、堪りかねた私は兄にすぐ報告することに……
「何なのアレ? お母さんがかわいそうだよ!!」電話口で強い口調で兄に訴えると、兄は何も知らなかったようで「えっ? それ初耳なんだけど!」とひどく驚いていました。

その後、兄はGさんを問い詰めたそうです。するとGさんは母を避けていた理由を、実母から「姑というのはなんとかして嫁をいじめようとしてくるもの。だからこっちから先に避けてやりなさい!」と警告されていたと説明。Gさん本人は母のことを『いい人そうに見えるけど……』と思っていたのですが、実母から「油断しちゃだめよ!!」ときつく言われ、その教えを忠実に守っていたようです。

その後、誤解は解けて、今では毎週孫たちが遊びに来るようになりました。

Gさんのお母さんは、もしかしたら姑さんからの嫁いびりに苦しんだ過去があったのかもしれません。しかし、いくら娘を守りたいからと言っても、これではその前に夫婦関係が壊れてしまいます。最悪の事態になる前に誤解が解けて良かったですね。

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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。 

Illustrator:佐田 静 
ftnコラムニスト:南さおり