電車やバスなどの公共交通機関では、どんな乗客と乗り合わせることになるか「運」としか言いようがありません。時には優しい人もいれば、理不尽なことで文句をつけてくる厄介な乗客に遭遇してしまうことも……。今回は電車内で面倒な乗客から嫌な目に遭ったB子さんが、意外な人物に救われたという実際のエピソードです。
妊婦が乗車中、突然のトラブル
悲しい顔をしていたB子さんに話しかけてきたのは、高校生らしき青年たちでした。
「このあいだ、姉貴の子どもが産まれて！ めっちゃ可愛いんすよー！ 」
「俺たちのほうが、甘えて生きてまーす！ 親にマジ感謝っす！！ 」
男子校生たちは明るく笑い飛ばしながら、B子さんと乗客のおばさんの会話にカットインしてきてくれたのです。おばさんは気まずそうにしながら、そそくさと次の駅で降りて行きました。
その後男子校生から、「マジであんなの気にしちゃダメっすよ！ 」「ストレスは一番良くないって姉貴も言ってましたから！ 元気な赤ちゃん産んでくださいね」と激励をもらったB子さん。
電車内で知らない大人に話しかけるのは勇気がいったことでしょうし、気まずい空気を救ってくれたことにB子さんは感動したそうです！
今どきこんな若者がいることが喜ばしいですね！ それにしても、良い人もいれば嫌な人もいる。とある電車内での出来事に、社会の縮図のようなものを感じずにはいられません。
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator：佐田 静
ftnコラムニスト：Yukky111