姑の言動に振り回される嫁もいれば、その逆のパターンも実は多いようです。ジェネレーションギャップという一言だけでは片付けられない葛藤がそこにはあります。今回は姑サイドの切実な思いを知人女性が聞かせてくれました。

クレーム対応でヘトヘト

クレームの内容は、大半が息子の勤務に関すること。
もちろん、息子とはいえ社員の1人なので、差別も優遇もせずにきっちり規約に沿って働かせています。

しかしA子さんはそれが気に入らない様子。
「土日祝日は絶対仕事させないでください。出張も別の人に行ってもらってください!」
「毎日16時半には帰らせてください! あと、次期社長なんだから重役出勤ってことでもう少し遅い出社でもよくないですか?」
と、無茶なことを言ってきます。

それとなく息子に伝えても、「A子は寂しいだけなんだよ」と見当違いなことをデレデレと言うばかり……。

エスカレートするクレームを止めたのは?

子どもが生まれると、さらにA子さんのクレームはエスカレートしていきました。
「子どもが熱を出したらどんな仕事でも放り出して帰らせてください! お義母さんたちの孫でもあるんですよ?!」
「もっとお給料を上げてくれないと全然足りません!」
などなど……。

もちろん、A子さんが育児で大変なのは分かっているので、なるべくサポートしたいとは思っています。しかし、やはり他の社員の手前、息子だけを特別扱いするわけにもいきません。

それに、お給料は世間一般の会社員より少し多いくらいの額を渡していますし、子どもが体調不良の時もなるべく早く帰らせるようにはしています。
それでもA子さんにとっては不満なのでしょう……。

そんなある日のこと。
話を聞きつけたA子さんの姉が、一度きちんと話をしてくれることになりました。
実はA子さんの姉は、以前うちの工場で事務をしていたことがあるのです。

「あんた、旦那の勤務先が家族経営じゃなくて一般の企業でも同じことをするの? 違うでしょ? 激務とかじゃなくて常識的な勤務時間で休日もあるのに何が不満なの? 甘えるのもいいかげんにしなよ」
この言葉で、やっとA子さんのクレームはなくなりました。

まとめ

改めて、「息子のお嫁さんとのお付き合いって、難しい!」と思った私。
クレーム対応はさすがにもうしたくありませんが、なるべくA子さんの負担が軽くなるよう、息子に「あんたの子でもあるんだからね、『手伝う』なんて感覚でいちゃダメよ!」と釘を刺すようにはしています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの