行きたい飲食店の口コミを調べたときに、悪い口コミがあったら気になりますよね。今回は、筆者が「口コミって、信じすぎない方が良いのかも?」と感じた、友人から聞いた体験談を紹介します。

深夜のラーメン屋で大騒ぎする泥酔カップル

飲み会帰りに、昔から通っている老舗のラーメン屋に立ち寄った時のことです。夜遅い時間でしたが、人気店なので店内はお客さんで賑わっていました。

賑やかな中でも一際目立っていたのが、カウンターに並んで座っているカップル。かなり酔っ払っているようで、周りの目も気にせず叫ぶような大声で喋っています。

「明日仕事だるいわ〜! サボっちゃおうかな?」
「ヤバ〜! 仕事なめすぎでしょ」

机を叩きながら大音量で笑う2人を見て、心の中で「もう少し静かにしてくれないかな」と苦々しく思っていましたが、カップルの異様なテンションは収まる気配がありません。

しまいにはラーメンの具や麺を箸で摘んで投げつけあったり、お冷の水をこぼしたまま放置したり。
見かねたラーメン屋の店主が、ついにカップルに「他のお客様の迷惑になるのでやめてください」と強めの口調で注意しました。

これでおさまるかと思いきや、事態はさらに悪化していくのです。

後日、口コミサイトに悪評が書き込まれ……

注意されたカップルは店主に謝るどころか、顔を真っ赤にして怒り始めました。

店主にお金を投げつけ、「こんなムカつく店二度とこねーからな」「口コミサイトとSNSで悪評流して、客が来なくしてやるよ」と悪態をつきながら店を出ていったのです。

そのカップルの言葉が気になっていた私は後日、そのお店の口コミを調べてみました。すると某口コミサイトで、その時のカップルらしき人が書き込んだ口コミを見つけたのです。

そこには「彼女と少し話しながら食べていただけなのに、うるさいから出て行けと店主に怒鳴られた」「水をこぼしたのは俺じゃないのに、水を拭けと言われた。客を客とも思わない最低な接客」など、事実と異なる内容が、長文でぎっしりと書かれていました。

(これは営業妨害でしょ……。こんなことであのラーメン屋の評判が下がったら嫌だなぁ。そうだ、反対にこのお店の良い評価を書き込めば、悪い口コミを信じる人が減るかもしれない!)

そのラーメン屋の評判が下がるのを少しでも防ぎたかった私は、反論の書き込みをしようと画面をスクロールしました。

すると、その悪い口コミの下に、いくつものコメントがついているのに気がつきました。

その内容は「常連ですが、そんな態度取られたことないですよ。あなたの態度に問題があったのでは?」「たまたまその時お店にいましたが、水をこぼしたまま放置していたのはあなたですし、大声で暴れて迷惑だったのもあなたです。みなさんこの書き込みを信じてはダメですよ〜」など、お店を庇うものばかり。

どうやら私と同じ気持ちの人がたくさんいたようです。私も便乗して「そのお店には何回も行っていますが良いお店ですよ」とだけ書き込みしておきました。