子どもの結婚相手は、親にとって気になってしまうもの。幸せになって欲しいと思うが故に、反対したくなることもあります。これは筆者の友人・Kから聞いた、息子の結婚で知った驚愕のエピソードです。世の中には一筋縄ではいかない人もいるようで……。

息子の結婚

私の息子・Rは専門学校を中退し、飲食店で働いていました。
ある日「結婚したい女性がいる。」と急に切り出されたので、驚いて話を聞くと、相手の女性はすでに妊娠4ヶ月。
不倫の果てに産んだ子どもが3人いるシングルマザーで、一回りも年上という女性でした。

Rはまだ20代前半。
人生経験もなく、社会人として働き始めたばかりだったので、私も夫も大反対しました。
しかし、Rは全く聞く耳を持たず、家出同然で相手の女性・Mの家に引っ越し。
その後は連絡もなく、音信不通になってしまったのです。

いきなりの連絡

Rが出て行った次の年のお正月、いきなりRから「新年の挨拶がしたいから帰るね」と連絡が入りました。
私は久しぶりにRと会えることを喜んでいると、Rたちは一家総出(R・M・Mの子ども3人と生まれたばかりのRの子どもの6人)でやってきました。

「初めまして」と挨拶をしてすぐに、Mは子ども達に対し「ほら、じいじとばあばだよ。お年玉もらいなぁ。」と一言。
関係性から言えば孫になるのですが、孫と言っても高校生・中学生・小学生と皆かなり大きいのです。
そもそも結婚を認めたつもりもないのに、勝手に家に上がり込み、お節料理をガンガン食べ始めたことに呆れた私たち。

見かねた夫が「新年早々、こんなこと言いたくはないけど、物事には順序ってもんがあるんじゃないのか?」と言うと、Mはあっけらかんとした顔で「だってもうこの子(Rの子)も産まれてるんだし、おじいちゃんとおばあちゃんであることには変わりないですよね?」と言い放ったのです。

嫁の本性

Rは気まずそうな顔をしていましたが、特に何も言わず、Mの言いなりでした。
夫は「私たちはRの選んだ女性だし、Rの人生だから認めようと思っていたけれど、あまりにも礼儀がなってない! 非常識だ!」と激怒。

するとMは「普通、おじいちゃん・おばあちゃんって、孫には糸目をつけずお金を出してくれるものですよね? うちは両親がもういないので、これからよろしくお願いしますね。」と言ってのけたのです。

あまりの非常識さに呆れた私たちは、Rを別室に連れていき、「何なんだあれは!」と話をしたのですが、Rは困ったような顔をしてこう言いました。

「子どもが産まれる前はあんなんじゃなかったんだけど、妊娠中に仕事ができなくて、俺の給料だけじゃ足りないってなったら、「じゃあ、あんたの実家に行ってお金出してもらおう」って言い出したんだよ。」