訪問営業は、自宅にいながら話を聞けるなどメリットがある分、契約を迫られる可能性があるといったデメリットも。
今回は、筆者の友人から聞いた、保険屋のびっくり訪問営業にまつわるエピソードです。
結婚し保険を見直すことに
これは、保険の見直しを検討していたときのお話です。
私は、つい1か月前に結婚したばかりの新妻。
苗字変更や住所変更……。この1か月は、公的書類や免許証などの手続きで忙しい毎日を送っていました。
色々一段落してホッとしていたのも束の間、1通のはがきが。
それは保険料納付のはがきでした。
「そういえば保険は手をつけてなかった」
私は、夫に話してみることに。
相談した結果、夫と同じ保険に入るため、夫婦そろって保険の見直しをすることになりました。
提案されるがまま訪問営業をお願いした
インターネットやSNSで比較してみる中で、1つ「いいなあ」と思う保険を発見。
電話すると、担当者から
「ご自宅にお伺いしますよ」
と提案されました。
私も夫も仕事に諸手続きに疲労困憊していたので、ありがたくその提案を受け入れることに。
当日、30代くらいの男性がさわやかな笑顔を見せながら、家に来てくれました。
プライベートなことばかり聞く保険屋
3人ともイスに座り、すぐに保険の話に入るかと思ったのですが......。
「いや~このマンション高そうですね」
「家賃はどのくらいなんですか?」
「この机やソファも高そうですね」
男性はいきなりズケズケと個人情報にもなり得そうな話を振ってきたのです!
苦笑いしつつ誤魔化していると、男性はさらにエスカレート。
「ぶっちゃけ結構稼いでますよね」
「貯金はどのくらい?」
「奥さんもなかなか美人ですよね」
ニヤニヤしながらこちらを舐めまわすような視線に思わずぞっとした私。
適当に理由をつけて、別の部屋へ逃げました。
1~2分経ち、リビングに戻ろうとすると......。
非常識にも程がある態度にびっくり!
「もう帰ってくれ!」
「会社に訴えてやる!」
突如、響き渡る夫の怒声!
普段はとても温厚な人で、声を荒らげる姿なんてこれまで見たこともありません。
急いで戻ると、そこには仁王立ちの夫に土下座する男性。
私がびっくりして声が出せなくなっている間に、男性はそそくさと帰っていきました。
心を落ち着かせてから夫に尋ねると、まさかの事実が発覚!
「あいつ、A子よりもお似合いの女性を紹介できる、とか言ってきたんだ」
どうやら、保険の話をするどころか個人的な話ばかりされ、挙句の果てには妻である私を侮辱してきた様子。
その後、夫は保険会社に連絡。
結果、その男性は営業職を離れることになったそうです。
とんでもないセールスマンもいるんだな、と驚いた出来事でした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい