結婚は当人同士だけの問題ではなく、家と家の結びつきであるともいわれます。育ってきた環境が異なる義理の家族と合わないこともありますよね。これは筆者の友人・F子が体験した非常識な義妹とのエピソードです。

義妹

私は長男の嫁です。
夫には弟がいて、結婚しているので、私にとって義理の妹がいます。

この義妹がクセモノで、とにかく夫の実家に関わることにはまったくと言って良いほど「関係ない」という顔をするのです。
お墓参り・法事・年末年始の集まりの準備などを全て私に押し付け、「それは長男の嫁であるお義姉さんがやることでしょ?」と非協力的な態度を続けていました。

義父の介護

そんなある日、義父が体調を崩し入院することになりました。
退院後も介護が必要な状態になってしまい、私は仕事の合間を縫って義実家の手伝いをしていたのです。

次の年のお正月、義実家に私たち家族と義弟夫婦が集まりました。
義父はだいぶ元気になったものの、歩行が思わしくなく、介護が必要な状態は継続。

私は12月から部署が異動になり、平日は忙しくてなかなか来れないことを話して、義妹に「私が来れない日だけでも助けてもらえない?」と聞いてみました。

拒否

すると、義妹はあっけらかんとこう言ったのです。

「介護なんて無理ですよ~。お金があるんだったらヘルパーでも何でも頼めばいいじゃないですか~。私は家も遠いし、無理ですねぇ。」

このセリフに驚いた義弟が「みんな協力して頑張ってるんだから、お前も手伝えよ!専業主婦なんだから時間はあるだろ!」と注意すると、義妹はさらに「私は、介護のために結婚したわけじゃないので~。こういうことは長男の嫁がやれば良いんじゃないですかぁ?」と言いました。

これを聞いていた義母は激怒!
「長男とか次男とか、あなたはいつもそう言うけど、要は気持ちの問題じゃない?F子ちゃん(私)は別に長男の嫁だから手伝ってくれてるわけじゃなくて、できることを一生懸命やってくれてるだけよ?」と言っても、義妹は「はぁい。」とどこ吹く風。

結局、義妹は何も手伝わないと拒否し続けたのです。

総スカン

このやり取りを目の前で見ていた義父が「お前の言うとおりだ。お前に面倒みてもらうくらいなら、俺は金払ってでもヘルパーに頼むことにする!」と一言。

家族という意識がまったくなく、困っている状態でも協力しようとしない義妹に対し、そこにいた全員が不信感を抱きました。

最終的には、私と義母でできるだけの介護をし、できない部分についてはヘルパーさんにお願いすることになりました。
義父は「あいつ(義妹)は、うちの嫁じゃない。」と、その後一切の付き合いをしなくなったのです。

義弟夫婦

その後、夫から聞いた話によると、どうやら義弟夫婦はもともとうまくいってなかったらしく、今回のことがきっかけで離婚話が進んでいるそうです。

自分のことはともかく、自分の親のことを大事にしてくれないパートナーとは、うまくやっていけなかったのでしょう。
それにしても、あそこまで知らん顔をできるのも、ある意味すごいと変に感心させられた出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K