部活帰りに1人で帰宅していると泣いている小さな男の子に遭遇しました。目が合うと駆け寄ってきた男の子を放っておくわけにもいかず......。
今回は、見知らぬ少年との偶然の出会いが生んだ心温まるエピソードをお届けします。

家に入れず困っている子どもに「一緒に待とう」と提案

ftnews.jp

「お家には入れないよ~!」と泣きながら駆け寄ってきた小さな男の子。
友人の家に出かけて帰宅すると、玄関のカギが締まっていたとのことでした。歳を聞くと「小学一年生」ということで、徐々に暗くなっていく野外に一人残していくのもためらわれました。

そこで「お家の人が帰ってくるまで一緒にいようか?」と提案。すると「いいの!? ありがとう!!」と大喜び! 2人でボール遊びをしながら待つことにしました。

しばらくすると、男の子のお母さんが帰宅し、見知らぬ私を見て仰天!!
慌てて私はこれまでのいきさつを説明すると、お母さんは何度も頭を下げ、丁寧にお礼をしてくれました。どうやら急に職場から呼び出されたようです。

しかも、男の子はランドセルにカギを入れていたことをすっかり忘れていたことも判明──。

翌日、改めて親子でお礼に来てくれて、何度か一緒に食事もしました。
何十年もたった今では、もう直接会うことはありませんが、年賀状のやり取りは今でも続いています。

女性が中学生の当時はまだ携帯電話もあまり普及しておらず、すぐに男の子のお母さんと連絡を取ることは難しい時代でした。しかし、この女性がとっさに判断したことで、男の子は無事にお母さんに会うことができて良かったです。今も年賀状でのやり取りが続いているだなんて、素敵なエピソードですね!

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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:べこもち85
ftnコラムニスト:karira