光熱費はできるだけ節約したいものです。しかし、あまりにも節約にばかり気がいってしまうと、とんでもないしっぺ返しをくらうことも……。これは筆者が実際に体験した、夫が度を越した節約をしたことによって引き起こしたトラブルのお話です。

ケチな夫

私たち家族は、息子・Kが1歳半のときに現在の家に引っ越してきました。
夫はとてもケチな人で、特に節電にはとても神経質!
電気代を節約することに躍起になり、エアコンや電気ストーブなどは使わず、灯油のストーブを優先して使うようにと勝手に決めました。

私はKがよく動く子だったため、「エアコンを使いたい」「ストーブを使うならストーブの前にサークルを置きたい」と夫に相談しました。
しかし、ケチな夫は「サークルは要らないだろ。すぐ使わなくなるからもったいない。エアコンは電気代がかかるからあまり使うな!」と言って、そのままストーブを使っていたのです。

大惨事!

ある日、私と一緒にお風呂に入っていたKが、身体を拭いていると、ふざけて浴室からリビング方面へダッシュしました。
すると、リビングに置いてあったストーブに正面衝突!
「加湿器がもったいないから」と夫がストーブにかけておいたやかんがひっくり返り、お湯で火傷を負ってしまったのです。

息子は火が付いたように大泣き! 「痛いよ~」と泣き叫ぶ声は、家じゅうに響き渡っていました。
言い出しっぺの夫はリビングでゲーム中。
「俺が見てるから大丈夫」と言っていたくせに、救急車を呼ぶ大惨事になってしまったのです。

救急病院で

Kは救急車で病院に搬送されましたが、思ったほど火傷は酷くないとのことで、処置が終了したら家に帰れることになりました。
しかし、病院で状況を説明すると、小児科の先生は激怒!

「一番動くときなのに、サークルも置いてないのは親の怠慢ですよ! 今回はこの程度で済んだから良かったけど、子どもが小さいうちはストーブじゃなくてエアコンを使ってください!」

夫はさすがにショックだったのか、神妙な面持ちで先生の話を聞いていました。