年齢を重ねれば、家族に介護の問題が生まれることも少なくありませんよね。ただ中には、自分の事ばかりを優先して、介護を疎かにする人もいるようです。これは筆者の友人・Rから聞いた介護のお話。姑とのバトルの結果をご紹介しましょう。
凛とした義祖母
義祖母は、凛とした声で「Rちゃんに遺産を渡せるようにお願いしてたのよ。いつもいつもお世話してもらってるのに、私は何にもお返しができないからね。」と言いました。
義母は「おばあちゃん、これからは私がきっちりと面倒みますよ! Rちゃんは自分の家のこともあるしね。」と言い出しましたが、義祖母の目はごまかせませんでした。
「いいのよ、あなたは私のことは気にせず、自分の好きに生きてちょうだい。Rちゃんに介護してもらったお礼なんだから、あなたには関係ないでしょ?」と一言。
私に義祖母の介護を押し付けて、好き勝手していた義母は、何も言えなくなってしまいました。
その後
その後、義祖母は1年ほどで亡くなりました。
遺言書の遺産の件で文句を言ったのは義母1人。特に義父は「いつも丁寧に介護をしてくれていたそうだね。本当にありがとう。おふくろの気持ちだから受け取ってくれ。」とまったく反対する様子もありませんでした。
義母は義父にも介護放棄をしていたことがバレてしまい、険悪な雰囲気に……。
でも、自分勝手なことばかりしていた義母に対しては、あまりかわいそうだとは思えません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K