年齢を重ねれば、家族に介護の問題が生まれることも少なくありませんよね。ただ中には、自分の事ばかりを優先して、介護を疎かにする人もいるようです。これは筆者の友人・Rから聞いた介護のお話。姑とのバトルの結果をご紹介しましょう。

自分勝手な義母

私の義母は、とにかく自分勝手な人です。
夫の実家では、義祖母の介護を自宅で行っていたのですが、義母は自分の予定を最優先して、何かと近くに住む私に義祖母の介護を押し付けてきました。

「私は友達と予定があるから!」
「これから孫(義姉の子ども)のお迎えがあるから!」

と自分勝手な予定を立て、近くに住んでいる私を呼びつけては、介護を放棄することが多かったのです。

義祖母の気持ち

義祖母は脳梗塞の後遺症で半身マヒが残っていたのですが、認知症は発症していなかったので、普通に話ができる状態でした。

私は結婚前に介護の仕事をしていたこともあって、介護自体に抵抗はありませんでした。
義祖母はとても穏やかな人で、いつも「ありがとう」とお礼を言ってくれていました。
そんなある日、義祖母は私に「お願いがある」と言い出したのです。

お願い

「Rちゃん(私)、いつも本当にありがとう。Tさん(義母)は私の介護が面倒みたいね。いつもRちゃんに押し付けてるのがわかるわ。今日は遺言書を書き換えたいから、申し訳ないんだけど先生(義祖母の遺言を預かっている弁護士)を呼んでくれるかしら?」

義祖母は落ち着いた様子で、いつもお世話になっている弁護士の先生を呼んで欲しいと私にお願いをしてきました。
その日も義母は友人たちとランチへ行っていたので、私は弁護士の先生に連絡。
義祖母は、私に遺産を相続して欲しいという遺言に書き換える相談を始めることにしたのです。

慌てた義母

ランチから帰ってきた義母は、玄関でちょうど弁護士の先生とすれ違いました。
するとものすごい形相で「ちょっとRちゃん! おばあちゃんと弁護士さん、何の話をしてたの?」と詰め寄ってきました。

私が「知らないです」と答えると、義母はものすごい勢いで義祖母の部屋へ。
「おばあちゃん! いったい何の話? 私がいないときに弁護士さんを呼ぶなんて。」と猫なで声を出して機嫌を取ろうとしました。