上司がみんなの前で言った言葉に愕然
イベントの終わりに、上司は締めの挨拶をまかされていました。
名前を呼ばれ、家族と一緒に壇上にあがる上司。
それを見て「どうして奥さんと子供も一緒に上がる必要があるのかしら?」と不思議に思っていると……挨拶の最後に上司が、こんな発言をしたのです。
「こうして仕事に精を出せるのも、大切な家族がいて、いつも私を支えてくれるからです。感謝してもしきれない存在です」
それを聞いて、会場は拍手喝采。みんな口々に、「いい家族だね」「愛妻家だね」と上司一家を称賛しました。もちろん、私を除いて。
私はこの一連の流れを見て、上司にとって「家族」とは、決して失いたくない大事な存在であり、反対に私はただの遊び相手なのだと言うことを、嫌というほど思い知らされたのです。
また、仮にも彼女である自分が会場にいるのがわかっていながら、平然と家族愛のこもった発言をされたことで、バカにされた気分にもなりました。
翌日、私は上司に、昨日の発言がショックだったことを伝え、もう関係を終わらせたいと告げました。「ひょっとしたら引き留めてくれるかもしれない」と少しだけ期待しながら。
しかし上司は「そんなことを気にする面倒な女だと思わなかったよ。了解、じゃあね」と笑って承諾し、私達はあっけなく別れることになりました。
「奥さんがいても平気」と強がっても、結局最後には虚しくて悲しい思いをするのが不倫なのだと、身を持って学びました。
最後に
不倫は、相手の家族はもちろん、自分自身も不幸にすることが多いです。もし周りに既婚者との恋愛をしている人がいたら、やめるように言ってあげましょう。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N