「イクメン」を自称する男性のことを信じられないのは私だけでしょうか。今回は私の知人A子さんから聞いた、自分は子育てをしてきたと言い張るモラ夫とその末路をご紹介します。

「俺は子育てしている」と言い張る夫

結婚してからずっと、手のかかる面倒なことはすべて妻に丸投げしてきたA子の夫は、今で言うモラ夫。特に子育て中はひどいものでした。子供が少しでもぐずりだすと、「やっぱり母親しか無理」と言いながら、A子に任せて自分はどこかへ出掛けてしまうのです。おむつ替えもやってくれるのは小のときのみ。大のときはA子を呼び、パスする始末。

それにもかかわらず、「俺は子育てしている」と周囲には言いふらしていたよう。姑や舅はそれを鵜吞みにして、モラ夫を労わるばかり……。

A子から見れば、モラ夫は「子育てのいいとこ取り」をしているだけ。子供が機嫌のいい時だけ世話しておいて、泣いたり言うことを聞かなかったりするとA子任せ。これでは本当に子育てをしているとは言えないとA子は思っていました。

家事がおろそかになっていると妻を責める

しかし夫は、A子が子供の対応に追われ少しでも家事がおろそかになっていると、部屋が汚いだの、メシがまずいだのとA子を責めるのです。自分は掃除も一切せず、ご飯も作れないくせに文句ばかり……。

大変なときこそ夫婦で助け合うという意識がゼロのモラ夫のことを、A子はすっかり嫌いになってしまいました。