女性にとって結婚式は一生に一度の大舞台で、主役になれる日であるとよく言われていますが、主役だからといって何でもわがままが通るわけではありません。今回は結婚式を控えてわがまま放題したあげく、意外な結末を迎えてしまった義妹のいる私の知人、Yさんに聞いたお話です。

まさかの結末

「いや、家族全員で行くのは無理だよ?」
Yさんは自宅に戻ってから旦那さんに言いました。
「そうだよな、さすがに5人となると……」
Yさんの家は旦那さんと小学生の子ども3人の5人家族。全員でハワイに行き、ホテルに泊まるとなると一体どれぐらいのお金がかかるかわかりません。
「とりあえず俺たち2人だけで行こう」
「そうね」
子どもたちはYさんの実家に預けることにし、Yさんは泣く泣く定期預金を解約してお祝い金とハワイへの旅費を用意しました。旦那さんが親戚に聞いてみたところ、さすがに自腹でハワイは無理、と断った人も多いようでした。

すると挙式を10日後に控えたある日、義妹から泣きながら電話がかかってきたのです。
「彼、いなくなっちゃったの~!!! やっぱりみんながお祝いケチろうとしたせいじゃない? ひどいよ、どうしてくれるのよ!」
泣き崩れている義妹では話にならないので義両親に聞いてみたところ、なんと結婚相手が同じ職場、つまり義妹と同じバイトの女性と失踪したとのこと。

どうやら結婚相手も義妹のわがままに閉口していたらしく、「君にはついていけない。ハワイには1人で行ってくれ」と書かれた手紙が残されていたそうです。

ただ義妹のハワイへの夢は尽きることなく、数年たった今でもハワイでの挙式を夢見て婚活に励んでいるとのこと。

夢を見るのは自由ですが、周りを巻き込まない程度にして欲しいものですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子