おめでたい席や楽しい集まりで、突然その場の空気に水を差すような発言をする人っていますよね。そんな時にズバッと言い返せたら良いのですが、なかなか急には思いつかないことも。今回は空気を読まない発言をする姑に、まさかの人物が見事な返しをするシーンを目撃した私の知人Hさんから聞いたお話です。

姑の発言に、まさかの人物が

「あ、こぼしちゃったね」
Hさんは子どもがソースのたっぷりついたハンバーグを食べこぼしたのを見て、慌てて拭こうとしたときでした。

「また食べこぼし? この子トロくさいし頭も悪そう」
いきなりお姑さんが、自分の実の孫に対してこのような発言をしたのです。
「母さん、言いすぎだよ。まだ3歳なんだから食べこぼしぐらいするだろ!」
旦那さんは腹立たしそうにお姑さんに抗議します。
「でもちょっと多すぎない? トロくさい子は将来大変よ、私心配だわー。誰に似たのかしら」
あまりにもひどい発言に、Hさんは傷ついて涙がこみ上げるのを感じました。

その時、今までずっと黙っていた実母が口を開いたのです。
「そりゃあ私やあなたの血が入った孫ですもんね、トロくさいかおめでたい席で余計な事言うかのどっちかじゃないかしら? ああ、私も将来が心配!」
そう言ってにっこり笑い、実母はHさんの子を抱きしめました。
「まあどんなふうに成長したって、私には世界一かわいい孫ですから。元気に育ってくれたらそれでいいわよ、ね?」

あまりにズバッと返されたため、お姑さんはそれ以上言い返せなかったそうです。

孫が心配な気持ちはわかりますが、誕生日会というおめでたい席で、子どもの成長を喜ぶならまだしも、けなすような発言は控えた方が良いですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子