先日、友人が「新人が宇宙人に見えた」と言い、ある新入社員のエピソードを教えてくれました。社会に出て学ぶことって、仕事だけじゃなく礼儀作法や一般常識などたくさんあります。個人の自由を振りかざす人もいますが、ある程度の常識は身に付けておきたいですね。

歓迎会でびっくり!

人事部主催の小さな歓迎会で、新人さんの好みもわからなかったので、一般的なコース料理を注文することにしました。ぞくぞくと運ばれてくる料理を楽しんでいたんですが、運ばれてくるはずの唐揚げが見当たりません。聞いてみると、なんとA子さんが1人で大皿唐揚げを平らげていたことがわかりました。しかも、A子さん本人は、みんなに「1人で全部食べたの!?」など言われても「どうかされましたか?」ときょとんとした様子でした。

社会人マナーを教育

話を聞いてみると、1人っ子で好きなものを好きなだけ食べてきたからそんなこと考えたことがなかったと説明されました。親戚づきあいや多くの人と食卓を囲む経験もあまりなかったそうです。
私達は食いつくしと呼ばれるその行動に驚きましたが、逆にそういうこともあるんだと納得。でも、これから取引先と食事に行くこともあるし、社会人の常識としてこれはなおしたほうがいいと思いマナーを教えることにしました。こういうときはA子さんの他に食べたい人がいないか聞いたり、取り分けてみんなで食べるんだよと言うと、びっくりしていました。

育ってきた環境などで、マナーにあまり触れてこなかった、ということはこれからもありそうですよね。あれから1年、社会人マナーの教育が実り、しっかりとマナーを身に付けた社会人として頑張ってくれています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira