娘のSNSに投稿されていたのは?
ある日、娘がSNSを始めたことを知ったAさん。興味本位でどんなことをアップしているのか覗いてみました。すると、そこにはAさんがまったく知らない娘の姿があったのです。
娘のSNSはウソだらけでした。母のブランドバッグの写真を自分のものだといった投稿や、行ってもいないディズニーランドや夜景の写真がアップされています。
SNSだけを見ていると、我が娘とは思えないほどのリア充っぷりです。毎週末話題のお出かけスポットへ出かけ、新作のコスメを買っているのです。Aさんは中学生の娘の中にも、虚栄心があることに驚きました。
中学生にも見栄はある
このままだと大変なことになる予感がしたAさんは、娘に話を聞きました。
「SNS見たよ」
娘は最初はちょっと見栄を張るだけのつもりだったと言います。しかし、羨ましいと言われるのが快感になって、次第に拾ってきた画像での投稿がやめられなくなったと話してくれました。
Aさんは見栄を張りたい気持ちには理解を示しつつ、そんなことをしても何の意味もないことを諭します。娘もウソのキラキラ生活を投稿し続けることを苦に感じていたようで、「もうやめる」と言いました。
SNSにはご用心
この件を通じて、SNSの怖さを思い知ったAさん。ただ、娘自身は、この失敗を通じてSNSの世界を信じすぎることがなくなりました。
「キラキラに見えるけど、この人も見栄を張っているだけなのかも…」
どんなリア充な生活を見せつけられても、それがウソである可能性を考えられるようになったのです。今は一旦SNSとの距離を置いている娘ですが、いずれまた始めるときもくるでしょう。
そのときにはSNSに使われるのではなく、SNSを上手に使いこなせるといいなと願うAさんなのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶