突然、夫が難病を患い、自分にも病気が見つかり手術することになったら……。しかも家には、反抗期の息子たちとまだ小さい娘がいます。家族で困難に立ち向かい、乗り越えたエピソードを筆者のママ友から聞いてきました。
病気のこと・手術のことを息子たちに伝えると……
家庭がそんな状況だったので、A子さんは病気や手術のことを息子たちに伝えるのをためらっていました。
いよいよ手術の日が迫り、入院の1週間前にようやく決心。
息子たちに「なぜ自分が病気になったのか」を伝え、「入院中はお父さんや妹の面倒を見てほしい」とお願いしました。
その後の一時期、心が不安定になった息子たちは兄弟喧嘩やA子さん夫婦への八つ当たりが増えました。それでも、彼女の入院生活が始まるころにはすっかり落ち着いていました。
両親の姿を見て、まるで別人のように成長した兄弟!
A子さんは術後の回復も順調だったので、5日ほどで退院。
両親が病気や子育てに向き合いながら生きている姿は、子どもたちに良い影響を与えたようでした。
長男は、両親の闘病生活を間近で見る中で、医師や看護師の仕事に興味を持ちます。
そして「親父や母さんみたいな人を助ける人になりたい」と看護の道へ進む決意をし、猛勉強を始めたのです。
弟も兄の姿を見て、妹の保育園の送迎やスーパーへの買い出しまでしてくれるようになりました。
車の運転ができないA太さんにとって、大きな助けになりました。
最高の親孝行をプレゼントした長男
翌年の春、長男は看護科のある高校を受験し、見事合格。
さらに入試の成績が良かったため、授業料免除の特待生で入学したのです!
最高の親孝行を果たした長男。
家族の困難を乗り越える中で、反抗期真っ只中だった息子たちは変わりました。
もちろん家族の絆も深まり、子どもたちにとって大きな成長の機会となりました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子