子どもは親の背中を見て育つといわれます。親の信条・価値観・言動は知らぬ間に子どもに影響を与えてしまうものです。筆者の友人・Fの娘と同じ学校の保護者には、すごい価値観を持った人がいました。どんな人なのか、Fに話を聞いたエピソードをご紹介します。

娘と同じ学校の保護者・Y江

私には現在中学生の娘がいます。
娘が通っていた小学校には、地元の議員であるN家の子どもが通っていて、この子どもの保護者であるY江は、父親の権力をかさに着たとても嫌味な人でした。

お金があることを鼻にかけ、Y江の娘は毎日習い事。

「今どき英語を習わせないなんて」
「家庭学習の教材より家庭教師の方が良いのに」
「スポーツもしっかりと基礎から習わせないと」
「世の中、やっぱりお金よね」

など、経済的なマウントを取ることが多いので、私は苦手意識を持っていました。

娘の友達

私は娘が4歳のときに離婚をしたため、シングルマザーで決して裕福とは言えない生活でした。
お金が全てだと思い込んでいるY江にとっては格好の標的になってしまい、さんざんマウントを取られていました。

しかし娘とY江の娘は仲が良く、Y江の娘は我が家に遊びに来ることも多かったのです。
2人は波長がとても合うようで、一緒に出掛けたり勉強したりしていました。

非行

その後、子ども達が中学生になると、Y江の娘は豹変してしまいました。
学校も手を焼くほどの非行に走ってしまったのです。
ただ、我が家の娘とは変わらず仲が良く、ある日私が仕事から帰宅すると家にはY江の娘が。

「もう遅いからご飯食べていけば?」と声をかけると、Y江の娘が「いいなぁ、普通のお母さんで。」と言い出したのです。

食事をしながら話を聞くと、Y江の夫は婿養子で、家ではY江が仕切っているとのこと。
「世の中お金!」が口癖で、何かというとお金の話ばかりして家族にもマウントを取るので、腹が立つと話してくれました。