今回のお話の主人公であるK子さんには、嫁いびりが生き甲斐のようなお義母さんがいました。年末のおせち作りをK子さん1人に押し付けて徹夜させていたのです。しかしある年、そんなK子さんの前に救世主が現れ──?
嫁いびりが仇に!? 救世主のおかげで嫁の一人勝ち!
ある年のこと、家族でおせちを囲んでいると更なる悲劇が起きました。
「ずっと黙ってたんだけど......」と義母が前置きをしてから「嫁は一番下の立場でしょ? だから家族が食べ終わった後に食べなさい!!」と言ってきたのです......
私は小さく頷くことしかできず、リビングを出ていくことに。
意地悪な義母がおせちを残してくれるわけもなく、案の定、私は一口も食べられませんでした。『自分で作ったのに......食べることも許されないんだ』と、みじめな気分になり落ち込む私。
すると、そのとき「ピンポーン」とお隣の奥さんが訪ねてきました。
手には立派な桐箱に入った一流ホテルのおせちを持っています。聞けば、息子さん一家が帰省する予定だったものの、お孫さんがインフルエンザに罹ってしまい、帰って来れなくなってしまったのだとか......。
「主人と2人で5人前はさすがに厳しいから、良かったこれ食べて」と、高級おせちを手渡してくれたのです。
既におせちを食べてしまった義母は、お腹がいっぱいで食べることができません。私は「腐るといけないので、私がいただきますね~」と、1人で高級おせちを堪能! お隣の奥さんが女神に見えた瞬間でした。
頑張っているK子さんにとって、素敵なご褒美になったようですね。今回はお隣の奥さんが救世主になってくれましたが、ご家族の中にもK子さんを労わってくれる人がいると良いですね......。
今回の出来事をきっかけに「嫁いびりをしても、ろくなことにならない」と気づいてくれることを願っています。
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:藤島がらす
ltnライター:広田あや子