親の在宅介護が必要になった場合、一家のお嫁さんが介護を担うことになるご家庭は多いのではないでしょうか。今回は献身的に義母の介護をしていたら、まさかの展開になってしまった私の知人、Eさんから聞いたお話です。
ダメ夫の末路は……
離婚をして実家に戻ったEさんは、前職で取った資格を活かしてすぐに仕事を始めることになりました。
「あの人たちどうしてるかな……」
別れたとはいえ、17年一緒に暮らした旦那さんのことが気になり、Eさんは前の家のご近所さんに電話をかけて旦那さんの近況を聞くことに。
「Eさん、元気にしてるの? 旦那さんったら若い女の子連れてきて一緒に暮らしてるわよ! 信じられない!」
ご近所さんの口から出たのは、まさかの近況でした。
「もしかしたらその女の子と暮らすために、私を追い出したの!?」
Eさんはあきれ返って物が言えません。
数か月後、どうやらその女性にフラれたようで、元旦那さんからEさんに戻ってくるように何度も電話がかかってきました。
「嫌だよーん、もう他人だもん。都合のいいことばっか言ってんじゃねえよ」
Eさんはわざとふざけて答え、元旦那さんの電話番号を着信拒否。ご近所さんからの報告によると、元旦那さんは介護のために会社を辞めてしまったとのことでした。
尽くしてくれた妻をないがしろにしたバチがあたりましたね。1人で介護をすることになり、今頃になって元妻への感謝の気持ちが湧いてきたのかもしれませんが、あとの祭りです。介護は家族みんなで協力して行いたいものですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子