PTAは、保護者が児童のためにできることを考えて活動をするものですよね。それにも関わらず、多くの大人が関与していることを逆手にとって我が物にしようと企む人も、中には存在するようで……。今回は筆者の知人Dさんから聞いた、PTA役員をしているときに経験したPTA悪用ママのエピソードをご紹介します。

何かの間違いだと思いたかったけど、確信犯だった!

(え、これ、もしかしてYさん? まさかYさんが印刷前にお便りに入れたの?)と怪しく感じたDさんでしたが、これは何かの間違いかもしれないと、そのお便りに関しては見なかったことにしたのでした。

3ヶ月後、次のPTAからのお便りの配付の時期が来ました。いつも通りみんなでチェックをしてから配付する枚数分の印刷にかかりました。その日、印刷を担当していたのはYさんでした。
そしてDさんは「ちょっと最後にもう1回見させてもらっていいかな?」と、印刷の最中に、仕上がった束の中から1枚手に取りました。
すると、出来上がったお便りに謎のQRコードが印字されていました。これは絶対にアレだ! と確信したDさんがQRコードを読み込んだら、また同じサイトに飛んだのでした。

即刻PTA会長に伝えると、「何これ! 私が確認した時にはこんなQRコードはなかったのに!」と驚きと同時に怒りMAXに。紹介したい気持ちはわかりますが、PTAのお便りを自身の宣伝に利用するなんて言語道断ですよね。即日、書記に指導が入り、Yさんは途中解任されたのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり