子どもの結婚相手に対して、親が心配をするのは当たり前のこと……。好き嫌いではなく、自分の子どもが幸せになれるのかという見極めをするものです。これは筆者の友人・Yから聞いたYの息子が、親の反対を押し切って結婚したお相手に関するエピソードです。

本性

私たちに呼び出されたRとM子。夫は今までの経緯を確認し、これからどうするつもりなのかと2人に聞きました。
するとM子は驚くような本音を話し始めました。

「私は借金があるからローンが組めないんです! R君は借金がないって言ったのに、結局奨学金とか払ってるし、給料も思ったよりも安かったし!」
「子どもが小学校あがるまでには、家を建てたいんです! そのつもりでR君と結婚したのに、このままじゃローンが組めないじゃないですか!」

そうなんです。
M子は住宅ローンのために、Rを選んだのです。
自分よりも若く、それなりの企業に勤めていて、借金がなくローンが組める人……自分で貯金をするでもなく、親のお金で暮らし、自分のパート代はギャンブルに使う。

いつもニコニコと私に相談してきたことも、可能であれば少しでもお金を引っ張りたいという下心があってのことだったのでしょう。
子どものことを思って家を建てたいという気持ちはわかりますが、自分でお金を貯めようという気は全くないようでした。

息子の気持ち

M子の本音が明らかになったことで、私たち以上にショックを受けたのはRでした。
RはM子の子どものことも自分の子どものように可愛がっていたのですが、M子とは決定的な亀裂が生じてしまいました。

R夫婦のことに口出しをするつもりはありません……Rは離婚を考えているようですが、あたたかく見守ろうと思っています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K