子どもの結婚相手に対して、親が心配をするのは当たり前のこと……。好き嫌いではなく、自分の子どもが幸せになれるのかという見極めをするものです。これは筆者の友人・Yから聞いたYの息子が、親の反対を押し切って結婚したお相手に関するエピソードです。
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結婚相手

私の息子・Rは今年で23歳になります。社会人になり、ようやく独り立ちしたかと思った矢先、結婚をしたい相手がいると言われました。

そのお相手は10歳年上の女性で、幼稚園生の子どもがいるシングルマザーでした。
私と夫はRがいきなり父親になれるのか、経済的に無理はないのかなど、心配ばかりだったのでRと何度も話し合いをし、反対しました。

しかしRは「どうしてもこの人と結婚したい」の一点張り。
最終的には結婚を認める形となりましたが、心配は尽きない状態でした。

夫婦喧嘩

結婚してしばらくすると、R一家が頻繁に我が家へやってくるようになりました。
お嫁さんのM子は、とても気の強い性格でハッキリと物を言う人なのですが、ニコニコとしながら「お義母さんに相談に乗って欲しい」とわざわざ私の前で夫婦喧嘩をするのです。

子どもも一緒に来ていたので、私は何度も「子どもの前で夫婦喧嘩はするな」と注意したのですが、Rの金遣いの話や給料の話など、お金のことで喧嘩が絶えない状態でした。

使途不明金

Rの話によると、M子は自分の父親の家族カードを持っていて、生活費はすべて父親が出しているというのです。食費はもちろん、家賃から車の維持費まで、全てM子の父親が負担していました。
「あなたの給料はどうしているの?」と聞くと、Rはとんでもないことを言い出しました。

「M子のパチンコ代に消えてるんじゃない? 俺はキャッシュカードもクレジットカードも持たされてないからわからない。」

M子は生活費全般を親に出させ、自分たちの給料は全てパチンコに使っている。だけどお金が足りないからお金のことでしょっちゅう喧嘩になる……ということ。

1つだけわからなかったのは、なぜいつも我が家で夫婦喧嘩をするのかということでした。

夫の意見

Rから聞いた話を夫に話すと「お前がRのことを可愛がってることを盾にして、少しでも金を巻き上げようと思ってうちに来てたんじゃないのか?」と言われました。

言われてみれば、確かに夫婦喧嘩の元はお金のことでした。
今のままでは良くないと夫が言い出し、2人を呼んで話をすることにしたのです。