これは私が学生時代、回転寿司店でアルバイトをしていたときの話です。ホールでお客さんが食べたお皿を数えて会計札を渡した後、テーブルを片付けていました。そのとき見つけた、テーブルの下に山積みになっていたものとは⁉

びっくり仰天の光景

会計札を渡すと、レジに向かい帰って行った家族を見送ります。混雑した店内で次のお客さんを通すため、急いでテーブルを片付けながら、床に落ちたゴミを拾おうとしゃがんだときでした。

「えっ‼ 噓でしょ⁉」私が目撃したのは、目を疑うびっくり仰天の光景。
テーブルの下の隅っこに、食べた後の寿司のお皿が山積みになって置かれていたのです。
しかも、そのほとんどは値段の高い200円のお皿でした。

慌てて店長を呼びましたが、その時にはもうその家族連れの姿はありませんでした。
お皿を数えるときにしっかり確認しなかった私にも責任はあると反省しましたが、当時まだ10代の学生だった私には、そんなことをする人がいることが信じられず、びっくりしてしまいました。

その後

後から思えば、お皿を数えているときもどこか落ち着かない様子だったり、家族連れにしてはお皿が少なかったり慌てて帰って行ったり、不審な点も多かったです。それでも、まさか子どものいる家族連れでそんなことをする人がいるなんて、思いもしませんでした。

当時はお店の入り口と駐車場くらいにしか防犯カメラもなく、結局犯人を特定することはできませんでしたが、それからはお皿の枚数を数えた後は必ずテーブルの下も確認することがマニュアルに組み込まれました。

今はタブレットで注文したり、自動でお皿を数えたりするシステムを導入する店も増えていますので、今後はこういった事件は少なくなるのかもしれませんね。

それにしても、あの時の家族連れの子どもは親がしていることをどんな気持ちで見ていたのかと思うと、悲しくなります。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M