公共の場に行くと気になるのがマナーですよね。今回は筆者が実際に経験した「人混みで恐怖を感じたエピソード」をご紹介します。

突然、足を止めた男性

その時です。男性がバッグからスマホを取り出そうと、足を止めました。それに気付かず「早く行こう」と言う息子は駆け足をしたのです。

「こら! あぶない!」

私は大きい声で息子に注意しました。息子が足を止めてくれたので、怪我をすることはありませんでした。しかし、息子の顔は男性の傘の先端まで数センチ。まさに危機一髪でした。

私の声に驚いた男性が、こちらを振り向きました。

「何かありましたか?」

「すみません。傘が子どもに当たると危ないので、下に向けて持っていただけないでしょうか?」

私は勇気をふり絞って男性にお願いしました。もしかしたら怒られるかもしれないと不安がよぎります。

「今まで一切考えたことがありませんでした。怖い思いをさせてすみませんでした。これから気を付けますね」

男性は私に頭を下げてくれました。優しい人で一安心でしたが、緊張と恐怖で私の体はガクガク震えていました。

傘は横持ちしないで!

子どもを持ったことで、以前よりも気になるようになったところもありますが、傘のマナーを意識していないと思われる人を目にする機会は意外と多いです。

傘は横持ちをすると後方の人にとって凶器になりえます。特に駅などの人混みでは、人に当たる恐れもありとても危険です。また、想像以上に幅を取ることになり、他人に迷惑をかけることになります。

閉じた傘は必ず自分の前方でハンドルを持ち、先端は必ず真下に向けるようにするようにしましょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる