人に親切にされると嬉しいものですが、親切の裏に下心が隠れていることもあるようです。時には少し疑う心も必要なのかもしれませんね。今回は筆者の友人から大学生だったころに経験したというエピソードを聞きました。
突然かかってくるようになった電話
これは私が10年ほど前にチェーンの居酒屋でアルバイトをしていた時の話です。
アルバイトを始めてすぐに、携帯電話に頻繁に間違い電話がかかってくるようになりました。
大学のサークル勧誘などで電話番号を書いてしまったからかな……と最初は思っていましたが、それにしても回数が多すぎます。
しかも、出てみると毎回違う男性の声なのです。
さすがに気味が悪くなり、毎日怯えて過ごしていました。
次第に親密になっていく2人
そんな私を心配してくれたのが、アルバイト先の店長です。
当時、私は大学生になったばかり。
田舎の高校から上京してきたので、知り合いもほとんどいません。
そんな私にとって、30代の店長はとても頼り甲斐がある大人に見えました。
店長は熱心に私の相談に乗って、アドバイスもしてくれました。
そうこうしているうちに、私と店長は次第に親密に……。
気付くと、優しい店長に淡い恋心を抱いてしまっている自分がいることに私は気付きました。
ある日、思い切って……
そんなある日のこと。またしても間違い電話がかかってきました。相手は今度も知らない男性です。
私は勇気を出して、相手の男性に「この番号をどこで知ったんですか?」と聞いてみました。
すると相手が「〇〇〇っていう居酒屋で、帰り際にレシートと一緒に男性定員からこの番号を渡された。ここに電話かけたら女の子としゃべれますよーって。おかしいと思ったけど、試しにかけてみた」と言うのでビックリ……!
「一体誰がそんなことを」と思いましたが、相手にその店員の特徴を聞くと、明らかに店長でした。
1番信頼していて、相談にも乗ってくれていた店長が、まさかの間違い電話の首謀者だったのです。